PM・BMのESG取り組み推進

サプライチェーン全体で基準を持ち対応を行うことがESG推進において効果的であると考え、取引先であるプロパティ・マネジメント会社(PM)およびビル・マネジメント会社(BM)と協働しています。

調達等取引におけるESG調達等指針

本資産運用会社は、本投資法人の資産運用に際し「ESG方針」にて規定した持続可能な社会の形成を目指すため、「ESG調達等指針」を制定し、PMを含む調達等取引において、環境および社会規範への配慮に取り組んでいます。

ESG配慮条項を含むPM契約

PMとはESGへの配慮条項を含んだ契約を締結しています。2025年4月1日時点で97.5%の物件に関し本条項を含んだ契約を締結しています。

PM向けESG研修の実施

本投資法人では、毎年1回、ESGの観点からより良いプロパティ・マネジメントを実践するために、本投資法人や本資産運用会社と協働で具体的にどのようなことができるか、理解を深めるための研修を開催しています。

PM/BMやその他取引先のESG体制の確認

本投資法人では、所定の取引先との業務委託契約締結時、また契約締結後毎年1回、取引先の経営体力やサービス品質に加え、以下のESGに関する体制の確認を実施しています。その他にも法令順守状況やサービスクオリティの面でPM/BMを年1回モニタリングしています。

環境問題(E)
への取り組み
省エネ意識、エネルギー使用量や廃棄物削減など環境負荷の低減
環境・健康に配慮した製品・サービスの優先的調達
環境への配慮や省エネに関する方針策定・体制整備
社会問題(S)
への取り組み
基本的人権尊重
職場の労働安全衛生配慮
不当な差別や強制労働、児童労働などの人権侵害排除
ガバナンス(G)
への取り組み
全ての法令、社内規定の遵守
高い倫理観を持った行動

PMの表彰

特にご尽力いただいたPM(部門・個人)を本資産運用会社にて選定し、本投資法人の決算期毎にPM表彰を行っております。日頃、協働していただいているPMへ感謝を表し、引き続き良いパフォーマンスが得られるよう各PMとの関係構築向上に努めています。

お客さま満足度調査実施

お客さまの満足度向上を目指した運営管理を行うべく、本投資法人は毎年1回満足度調査を実施しています。調査については、公平を期すため、第三者機関に依頼しました。調査内容としては、建物・設備などのハード面、さらに多くの資産用途では清掃・PM/BMの対応状況などのソフト面に区分し、2022年度からはネットプロモータースコアの設問を加え、重要度・満足度を4段階に分けてアンケート形式で調査しました。

実施対象 満足度
2023年 全国のオフィス・商業・ホテルの85物件のテナント約940社 91%
2022年 全国のオフィス・商業・ホテルの99物件のテナント約1,010社 92%
2021年 全国のオフィス55物件のテナント約670社 90%
2020年 全国のオフィス53物件のテナント約600社 87%
2019年 東京都心6区所在のオフィス27物件のテナント約190社 89%

改善対応の流れ

調査結果についてPMやBMなどに共有し、問題点を洗い出して対策を検討しています。例えば空調に関するご指摘を受けて機器修繕を行ったり、駐車場不足のご意見に対して駐車区画を拡大する外構工事を実施したりしました。その他にも照明や清掃などのご要望に対応しました。PMやBMと協働して対策を遂行することで、日々の運営における細やかなサービスの向上や、環境の改善などにつなげています。