S(Social)社会への取組
ステークホルダーとのコミュニケーション
本投資法人は、投資主、テナント、金融機関、地域社会、サプライチェーン、従業員等の様々な関係者と事業活動を通した対話を行い、持続可能な社会の形成に向けた貢献に努めます。
投資主との対話
積極的なIR活動
本投資法人は、ステークホルダーとの対話を重視し、適時適切な情報開示によって、本投資法人への理解を深めていただけるように努めていると同時に、ステークホルダーから寄せられる期待やニーズを真摯に受け止めて日々の業務に取組んでいます。
投資家に対するIR活動としては、日本国内の機関投資家、欧州・北米・アジア等の海外の機関投資家と、訪問・電話会議・WEB会議など様々な方法で積極的な対話を実施しています。また、機関投資家向け物件案内にも取組んでいます。
個人投資家への活動としても、実地開催の会社説明イベントへの参加、オンラインセミナーへの参加及びそのセミナー動画のオンデマンド配信等、エンゲージメント機会の創出に注力しています。
◆直近のIR活動
第38~39期 2021.4.20-2022.4.19 |
第40~41期 2022.4.20-2023.4.18 |
第42期 2023.4.19-2023.10.19 (ご参考) |
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決算説明会 | 2回 | 2回 | 1回 |
機関投資家ミーティング | 248回 | 227回 | 100回 |
個人投資家向けイベント | 4回 | 5回 | 2回 |
(うち、オンラインイベント) | (3回) | (4回) | (1回) |
機関投資家向け物件案内 | 0回 | 6回 | 0回 |
テナント・取引先とのつながり
調達等取引におけるESGポリシー制定
本投資法人の資産運用会社である、オリックス・アセットマネジメント株式会社は、本投資法人の資産運用に際し「ESG方針」にて規定した持続可能な社会の形成を目指すため、「ESG調達等指針」を制定し、プロパティ・マネジメント会社を含む調達等取引において、環境及び社会規範への配慮に取り組んでいます。
また、一部のプロパティ・マネジメント会社とはESGへの配慮条項を含んだ契約を締結しています。
取引先のESG体制確認
本投資法人では、所定の取引先との業務委託契約締結時、また契約締結後毎年1回、取引先の経営体力やサービス品質に加え、以下のESGに関する体制のチェックを行っています。
環境問題(E)への取組 | ・省エネ意識、エネルギー使用量や廃棄物削減等環境負荷の低減 |
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・環境・健康に配慮した製品・サービスの優先的調達 | |
・環境への配慮や省エネに関する方針策定・体制整備 | |
社会問題(S)への取組 | ・基本的人権尊重 |
・職場の労働安全衛生配慮 | |
・不当な差別や強制労働、児童労働等の人権侵害排除 | |
ガバナンス(G)への取組 | ・すべての法令、社内規程の遵守 |
・高い倫理感を持った行動 |
WELL Health-Safety Rating取得
本投資法人が保有する「浜松アクトタワー」のオフィス・店舗区画にて、WELL Health-Safety Rating(WELL 健康安全性評価)を取得しました。
当該認証は、WELL 認証運営機関である IWBI(The International WELL Building Institute)が、新型コロナウイルスによるパンデミック等へ対応するため、2020年6月に新しく公開した認証です。清掃・消毒手順や空気質・水質の管理といった評価項目に分かれており、従業員や施設利用者の健康や安全性に配慮して物件が運営・管理されていることを、第三者による審査に基づき、グローバル基準で評価するものです。
CASBEE ウェルネスオフィス評価認証取得
本投資法人が保有する以下のオフィスにて、建築環境総合性能評価システム(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency, CASBEE)ウェルネスオフィス評価認証を取得しています。
物件名 | 評価 |
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ラウンドクロス六本木 | ★★★ |
新横浜スクエアビル | ★★★★★ |
テナントの快適性・安全性の追求
名古屋伊藤忠ビル:耐震改修工事の事例 | |
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改修前 | 改修後 |
既存外壁の上にガラスカーテンウォールでカバーリングし、先進的なイメージに変更。旧耐震基準によって設計・施工された建物であったため、「耐震改修促進法」に基づく認定取得後、耐震改修工事を完了
ラウンドクロス田町:1階共用部及び各階トイレ改修の事例 | |
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改修前 | 改修後 |
テナント満足度向上を目指した取組
本投資法人では、マテリアリティ(重要課題)の一つであるお客様の満足度向上を目指した運営管理を行うべく、テナント満足度調査を外部調査会社に委託し実施
テナント満足度 推移
実施概要
実施対象 | |
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2022年 | 全国のオフィス・商業・住宅・ホテルの99物件のテナント約1,010社 |
2021年 | 全国のオフィス55物件のテナント約670社 |
2020年 | 全国のオフィス53物件のテナント約600社 |
2019年 | 全国のオフィス52物件のテナント約600社 |
2018年 | 東京都心6区所在のオフィス27物件のテナント約190社 |
- テナント満足度とは、総合的な満足度において満足と回答したテナントの割合をいいます。
調査結果は、プロパティ·マネジメント会社(PM)やビル・マネジメント会社(BM)等と共有し、サービス向上につなげています。
コミュニティとのつながり
地域活性化のための取組
本投資法人は、地域・コミュニティとの共存やその活性化を図り、地域・コミュニティへの貢献につながる取組を実施しています。
物件:浜松アクトタワー
アクトシティ浜松における「アクトでやらまいか浜松まつり」への協賛
物件:クロスゲート
横浜みなとみらい21エリアの推進委員会と協働で、地域の活性化の一翼を担う
地域の安全・健康への配慮
◆AED設置
本投資法人保有物件の商業施設等にコミュニティの方々にも利用可能なAEDを設置し、テナントや地域の方々の安心・安全の向上に貢献
【AED設置例】
◆共用部レストスペース設置
◆サイクルポート設置
本投資法人は、保有するMG市ヶ谷ビルディングに自転車のシェアリングサービスの設置スペース「サイクルポート」及び自転車を設置することで、テナント様をはじめ地域の皆様の健康と快適性に貢献しています。また、これにより、CO2排出量削減等を通じて気候変動問題への対応にもつなげています。
従業員との関わり
本投資法人は、投資信託及び投資法人に関する法律により使用人の雇用が禁止されており、従業員は存在しません。本投資法人の資産の運用に関する権限は、オリックス・アセットマネジメント株式会社に委託されています。
オリックス・アセットマネジメント株式会社を含むオリックスグループにとって、最も大切な財産は「人」です。国籍、年齢、性別、職歴問わず、多様な人材を受け入れることで多様な価値観や専門性による「知の融合」を図り、新たな価値を生み出す「Keep Mixed」という考えのもと、社員それぞれの能力、専門性を最大限に生かせる職場づくりを目指しています。具体的には、働きがいのある職場づくりの一環として、多様な働き方を尊重し、社会情勢に先駆けた形で職場環境の整備、人事制度の改革を行っています。また、チャレンジする人にチャンスを与え、グローバルで活躍できる人材の育成を強化しています。
オリックスグループの一員であるオリックス・アセットマネジメント株式会社は当該取組の対象会社です。
オリックスグループ 人材戦略
https://www.orix.co.jp/grp/pdf/company/sustainability/sustainability_report/SR2019_05J.pdf
オリックス・アセットマネジメント株式会社の人材戦略の詳細はESGレポートをご参照下さい
https://www.orixjreit.com/ja/feature/initiatives1.html?id=ini_01_06